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市立吹田サッカースタジアムさま

市立吹田サッカースタジアムさま
寄付金によって建設された、
みなさまのサッカー専用スタジアム
納入システム
  • スタジアム音響設備

2016年2月14日にガンバ大阪VS名古屋グランパス戦でこけら落としを迎えた市立吹田サッカースタジアム。このスタジアムは寄付金で建設される日本初のスタジアムです。収容人員は40,000人、観客とピッチの距離が圧倒的に近く、タッチラインまでの距離が7m、ゴールラインまでの距離は10m、ピッチと観客席最下段の高低差に至っては1.5mしかありません。臨場感というよりも、まさに選手とサポーターの「一体感」が素晴らしいスタジアムです。

JATOでは、このほど市立吹田サッカースタジアム建設にあたり、すべての音響設備を担当させていただきました。

広大なスタジアムにあますところなく響く音響システム

ピッチ上空の広大な吹き抜け、ピッチ全周を巡りせり上がる40,000席のアリーナ構造。開放感あふれるスタジアムの音響は、通常のホールとは異なる特別な音場設計が必要です。建築面積約25,000m²、高低差40mのスタジアムにおける、最下段最前列の観客席から最上段の観客席まで、場内は均一な聴こえかたが求められます。また、音場設計は観客席を中心に考えられがちですが、イベントなどで使用されるピッチ(フィールド)での音場設計も重要なポイントとなります。

サッカー観戦に最適なスタジアム

▲サッカー観戦に最適なスタジアム

今回、主にピッチ向けに設置されたモノラルメインスピーカー2セットは、スピーカー10基を縦に連結したラインアレイタイプを採用しています。ラインアレイスピーカーは旧万博スタジアム時代にはなかったもので、1990年代頃からホール向けに普及しましたが、コンパクト化されてスタジアムでも設置されるようになったのはまだ近年のことです。ラインアレイスピーカーは音の減衰が比較的少ないため、スピーカーに近い人はうるさくなく、遠い人にも聞こえやすいという特長があります。また、広い音場でも少ない出力で均一に音を届けることができます。

ラインアレイタイプのメインスピーカー

▲ラインアレイタイプのメインスピーカー

市立吹田サッカースタジアムは観客席最前列とピッチの距離が驚くほど近く、選手とサポーターのみなさんが同じ音を聞いています。選手入場のアナウンス、国歌斉唱のサウンドを選手と一緒になって聴くというのも、ひとつの醍醐味ではないでしょうか。

先端技術とフィールドワークの融合で最良の状態を創る

スピーカーの取付方法は、音響効果はもちろんのことデザイン性、建築物としての制約や強度などに配慮しています。

JATOではまず音響シミュレーションソフトにより、実際にスピーカーを設置した際の音圧分布を事前検証します。チェーンブロックを使用してスピーカーを持ち上げ設置した後、多数の測定ポイントにて音響測定を実施します。測定結果が要求仕様に満たない場合は、チェーンブロックでスピーカーを降ろし、再び地上で角度調整を行った上であらためて設置します。いわば、音響シミュレーションソフトとフィールドワークの融合で目指す音場を創りあげていきます。

音響シミュレーションソフト

▲音響シミュレーションソフト

スタジアム全体を取り巻く分散スピーカーの先端技術

観客席の頭上、大屋根の下に76基配置された分散スピーカーにも独自技術が取り入れられています。アンプからスピーカーまでの距離は音の劣化を防ぐためにはできる限り短いほうが良く、本スタジアムでは、小型化・高性能化が進んだアンプをスピーカーに近いキャットウォーク上に設け、スピーカーまでの配線距離を最短になるよう設計しました。アンプまでは光デジタル信号を使用しているため、音質の劣化が少なくノイズ対策上も有利となります。この方法で配慮すべきなのは、特に夏場、外気環境にさらされた収納架内でアンプの熱をどのように押さえるかということ。熱自体はクーラーで押さえ込むことができますが、ドレン水が発生するためヒーターおよびファンで蒸発させています。また、クーラー温度警報やアンプ稼働状態を一元管理できる遠隔監視システムも導入しています。

スタジアムを取り巻く分散スピーカー

▲スタジアムを取り巻く分散スピーカー

キャットウォーク上に配置されたアンプ収納架

▲キャットウォーク上に配置されたアンプ収納架

ひさしのあるような場所にも音を届けるサブスピーカー

▲ひさしのあるような場所にも音を届けるサブスピーカー

さらに、観客席の上に梁やひさしのあるような場所にも音声が行き渡るよう、サブスピーカーも設置しました。建物の構造上複雑で音が届きにくいような場所にも配慮しています。

スタジアムを一望できる音響室

音響室はこのようにピッチを一望できる場所にあります。音響調整卓の中心にあるのがミキサーコンソール、その左右にあるのがモニタースピーカーです。卓の左に設置された2画面の音響専用運用管理モニターで、アンプの状態やインピーダンス監視を行なっています。JATOではこのようなオリジナルのソフトウェアも一貫して制作が可能です。

音響室

▲音響室

音響調整卓

▲音響調整卓

その他の設備としては有線インカム、ワイヤレスインカム、各種デッキ類を装備しています。

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